「親知らず」とは、前歯から8番目、もっとも奥に生える臼歯です。
親知らずは20歳前後で生えてくるため、日本人の平均寿命が40~50歳前後だった昔は、子どもにこの歯が生えてくる前に亡くなってしまうことから「親知らず」と呼ばれるようになったと言われています。
近年は子どものあごが小さくなって親知らずが生えてこない人も増えていますが、反対に高齢になってから生えてきたという患者さんも増えています。
当院では総入れ歯の下から親知らずがはえてきた「ど根性親知らず」を何人かの患者さんで抜いた経験があります。
まっすぐ生えていて、かつ、むし歯や痛みなどのトラブルがなければ無理に抜かないで残しても問題はありません。しかし、歯ブラシでケアしにくいことが多いため、将来的に見ると、むし歯や歯周病のリスクが非常に高くなります。治療が必要になった場合には治療器具が届きにくいことから、早めに抜歯する方法をおすすめする場合もあります。
妊娠を近い将来予定している女性は、早めに歯科医に相談してください!