そんな着信音の使い分けもあったのか!
たまたま携帯電話をマナーモードにするのを忘れた時にかぎって良く電話がかかってきたりメールが来る事ってありませんか?
その日もある55歳女性の診療を始めようとしたら、すごく元気な着信音が鳴り出しました。
「どうぞ、出てくださいよ。元気な着信音ですねえ!」
「息子からですけど、あとでかけるので結構です」
従業員と曲について盛り上がっていたけど、私にはさっぱり・・・
時代についていけてない自分。。。
「息子さんは活発な感じなのですか?」
「恥ずかしいですけど、息子からの電話はかかってくるだけでテンションがあがるのでそれに合わせてテンションのあがる曲にしてるんです」
母親にとって「息子は恋人、娘は姉妹」なんて事を言うようだけど、ほんとにそうなんだと感心していると、立て続けにまた着信音が!
この曲は知ってる!
「あっ、アメイジング・グレイスですね!この曲には癒されますよねえ!これはどなたに設定した着信音なんですか!?」
先ほどの息子さんの時とはトーンがかなり低めの声で
「主人です。。。」
「わぁ!素敵ですねえ!奥さんに癒しの存在として思ってもらえるなんて、ご主人も幸せですけど、奥さんも幸せって事ですよね!!?」
沈黙・・・・!?んっ?
「じゃないんでしょうか?」
私の期待に応えられなくて申し訳ないという雰囲気で
「今もそうですけど、主人からかかったと思うだけでいらいらしたり何か腹が立ったりするので、電話に出る前に自分を落ち着かす為にその曲を選んだんです。。。」
そんな使い分けもあったんだ。。。